[project 011 / 淀江の家]
工程が詰まってることもあって、
日曜日にも関わらず一人で居残りして
天井にとの粉詰めする現場監督の辻さん。
との粉とは、木工作品や、木製彫刻、
建築木部等の目止めに用いる粉です。
日曜はなかなか人がつかまらないので
一人でやりますと言われます。
それ、一人でやる作業じゃないですよということで、
との粉、ヘラ、紙やすりを持って僕も作業を手伝い。
日付の変わる直前に一応の目標を設定しての
天井にとの粉と、壁面へのやすり掛け。
ひたすら、との粉、やすり掛け。
夜中だけれど、つくり上げるためにやるんです。
建築って結構手作りなんですね。 先日、クライアントさまの言われた
一言がなんとなく思い出されました。 建物は基本的には一品生産です。
日本の住宅産業は、供給側が主体の構造として発展したため、
日本住宅の趣きを捨て、日本大工の生産技術を捨てたにも関わらず、
自由宅地には、同じような住宅が建ち続け、同じような風景をつくってます。
設計という仕事に信念を持ってる人達は、こなせる仕事量からか、
総数で言うと、そういう現状に完全に殺られっぱなしです。
なんとかして、カウンター入れてやりたいです。
↓ 淀江の家 前回の業務日誌
http://gramdesign.exblog.jp/9212709/