気がついたらグラムデザインに屋号を改め、既に三年が経過しています。
"初心忘るべからず"という言葉が頭に浮かびましたが、違和感を覚えたので少し調べてみました。
本来、"モノゴトを始める時の新鮮な気持ちや熱意、感動を忘れるな"という意味ではないのですね。
"是非とも初心忘るべからず"、"時々の初心忘るべからず"、"老後の初心忘るべからず"。
室町時代、猿楽の達人、世阿弥さんが晩年の著書、花鏡に書きました。
"最初の芸の未熟さ(初心)を忘れず"、"上達するためには各段階での初心を忘れず"、
"年老いてある程度の極みに達しても、新たな段階に足を踏み入れた時の初心を忘れず"。
つまり、"新たな段階に進むには、その時その時の初心(未熟であったこと)を忘れずにいなさい"、
正しくはそのような意味らしい。 恥ずかしいことに、今まで 31年間、完全に勘違いしていました。
三年前は大きく飛び越えてやろうと思っていましたが、今はこの"初心忘るべからず"がしっくりきています。