愛知県より来客があったので、出雲大社と石見銀山を案内してきました。 出雲大社はかつて
本殿の高さが16丈(48m)、上古には32丈(およそ96m)であったと伝えられる最もダイナミックな神社建築です。
平安期から残っているとされる建築平面図、「金輪御造営差図」では、柱の径が3m。
写真のように丸太を加工して束ね巨大な柱をつくったそうです。
実際、1mの柱を3本束ねた柱が発掘されてますが、いったいどのようにして径3mの柱を立てたのか。
そのあたりを考え出すとピラミットや、ストーンへイジ並に古代の建築技術に謎を感じます。
石見銀山は世界遺産になったので日中は観光客が多かったのですが、日が落ち、人が帰りだすと生活している
人の気配が出てきました。 町並みには、雨戸と障子だけの住宅もあり、今でも住まわれてる人も居る様子。
町並みには格子のつくりにも統一性があります。 見るだけの町並みは具象的な価値ですが、
この町並みをひとつになって守れるということは、住人が人間に対する考え方や、場所や
空間に対する考え方にも 共通の考え方、価値観を共有していないと出来ないことだと思います。
町並みを構成するひとつひとつが とても潔く見えました。
時間の関係で見れませんでしたが、旧家の内部も見れるようになっており、
現在公開されている銀山の坑道(間歩)より大きいものが公開される予定らしいです。
次回、石見銀山に行く機会には、一泊して更に西に西に向かってみようと思います。