(
Izumo Shrine EP1 のつづき)
出雲大社御本殿の特別拝観の際、初めてゆっくり見ることができました。
菊竹清訓氏設計の
出雲大社庁舎(ちょうのや)。
島根県には、初期の菊竹先生の名作がいっぱいあります。
庁舎の向いにも、菊竹先生設計の
神枯殿もあるけれど、断然、庁舎が格好良ろしい。
出雲地方の独特の刈り取った稲束を懸け干しておく「はでば」のカタチがモチーフらしいです。
土着的な思想に基づいた、かなり土臭い建築。
細かく打ち込まれたコンクリートのスリットに嵌め込まれたガラス、
型枠に装飾を施し、パターンを作ったコンクリートの壁面。
恐ろしく手の込んだ、手で練られた建築です。
好みの問題もあるけど、以前設計士さんで、
実物見てもあんまり感動しなかったと話されてた人が居ましたが、
危ういよ。 それは触感鈍すぎ。 なんて思ってしまいました。
菊竹事務所にいたかたに聞いたのですが、
40m以上ある庁舎の梁型はスタッフに原寸で描かせ、
そのスケールとプロポーションを確認したらしい。
伝説残してます。 そんなことする人なかなか居ないですから!